SSブログ

諸星大二郎 [漫画]

 今日、京都国際漫画ミュージアムで行われた「マンガと人類学」という
シンポジウムに行って来た。朝10時、ミュージアムの会館と同時に第一部、
午後から第二部でそこにマンガ家の諸星大二郎さん本人がくる!と知り、
せっかく1時間くらいでいける距離に住んでいるのだからと、出かけてみた。

 第二部目当てだったんだけど、途中から入れるかもよくわからなかったのと
多少の興味もあって、朝から出かけてみた。近くまで来ると、なんと入場前に
長蛇の列!なんとなく、主催側も思ったより人が来たぞという感じだった。
 午前の第一部は「世界のマンガ文化」というテーマで、3人の方がお話されて
いた。東アジアのマンガ文化についてのお話の後、二人目の方が都留泰作さん
という、文化人類学者で漫画家でもある(アフタヌーンで「ナチュン」というマンガ
を連載中:喜屋武ちゃんが出ていたアフタヌーンは持っていたのでちょっと
ビックリ)というユニークな方のアフリカのお話。(本当は沖縄のお話も用意
されていたみたい)三人目はマット・ソーンさんというアメリカ人で京都精華大学
(マンガ科のある美術系の大学)の助教授をされている方。日本留学中に
少女漫画に衝撃を受けて、それを研究するために文化人類学者になったと
いうこれまたユニークな人でした。

 軽く考えていた午前中の講演も、かなり面白かったが、昼の休憩でちょこっと
館内を見てから、ぶらっとその辺歩いて、スタバがあったのでカプチーノと
なんとかサンドで昼食をとった後、午後からはいよいよ諸星大先生のご登場。

マッドメン (1) ぼくとフリオと校庭で 孔子暗黒伝 西遊妖猿伝 (巻之1)

 

 

 

 

 やっぱり、こういう場に出てくること自体今回が最初で最後かというくらい
めずらしいことだったらしい。進行役の呉智英さんも、私が喋るのが9で
諸星さんは1くらいになるかもしれないが、なんとか7:3くらいにできれば
と思っている、というようなことをおっしゃってました。
 基本的には文化人類学のシンポジウムということで、題材になっている
文献の話も交えながら、諸星さんの作品世界についてが前段で、そのあと
作家諸星大二郎についての話がありました。
 内容については、書き出すとまたきりがないので、その気があればまた
あらためて書くことにしよう。前からの僕のイメージでは、諸星さん本人は、
ボクトツとした気さくな感じの人で、あれだけ難しい内容を題材にされている
けど、多分理屈で描いているんじゃないんだろうな、という想像だったんだけど
そういう意味で予想通りの人だった。

 今日わかったことを幾つか。

1. 名前の読み方は「もろぼし」じゃなくて本当は「もろほし」と濁点が入らない
   ただし、ご本人もどっちで呼ばれても「面倒だからいちいち訂正しない」
   らしい。面倒だからというところが、諸星さんらしい感じがする。

2. 西遊妖猿伝はもう少し続きを書きたいとは、思っているらしい。
   是非とも描いてほしいところ。

3. アシスタントを使うこともある!
   アシスタントを使うイメージがないマンガ家というのも、不思議なもんだが
   呉さんも「アシスタントにはどういったことをやってもらってるんですか?」
   と聞かれていた。あの絵のどこを手伝うのか?と思いきや、内容は
   「ケシゴム」「ベタ」「ホワイト」。やはりあの独特の絵面はすべて本人が
   描いているのだった。

いやあ、貴重な時間をすごさせてもらいました。なんか、1月からは毎月
講演会を企画されているらしい。ミュージアム自体も廃校になった小学校を
うまく利用してあって、大変面白いし、今日は飲まなかったけど併設の
カフェも美味しそうだったし、紙芝居の実演もやっている(昔・現代・未来の
紙芝居っていろいろ種類があるみたいだった)ので、イベントでなくても
また行ってみたいと思う。もちろんマンガも大量に置いてあって自由に読める
しね。(貸し出しは無し)

 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:コミック

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。